二日目

最近眠りが浅い。三、四時間で目が覚めてしまうなあ。困った。さてユリイカであるが、率直に言って、このような文化系女子にカテゴライズされる女の人は私の同年代にはいないだろう。オリーブの山崎まどかの文章を心待ちにする人がいるだろうかと、私の周りを見回したとき、該当する人は皆目思いつかないし、そして、オリーブという雑誌自体体裁も変わってしまい今や休刊という事実がある。つまり、時代は変わったのだ。と思う。いや、居るのかもしれない。私の周りにいないだけなのかもしれない。が、しかし、趣味趣向が性的関係性から切り離されたところにあるものに執着するということにそれほどのインセンティビティが昔ほど感じられなくなっているとこのユリイカを見る度にどうしても思ってしまう。この皮膚感覚の違い、ぶっちゃけて言えば世代間の温度差はヒジョーに感じた。なにかに「偏向」していくというのは今はたぶん「流行らない」のだと思う。そして偏向性とウェブの親和性を考えた時に、この今月号のユリイカにはウェブで見知った名前が数多くあるのも納得がいく話だと思った。
んー、いやー違うなあ。いつの時代も文化系カテゴライズはマイノリティなのかなあ。いやでもなぁ、YOUとかソリトンをリアルタイムで見て、宝島のニューウェーブ時代を読んで、渋谷系をリアルタイムで肌に感じ、フィッシュマンズに只ならぬ思いを寄せる人達を見るにつけ、やっぱり環境が違うと思うのだけどなあ。俺はその環境を「羨望」することしかできない今の動物的反応しかない状況はまぁこれはこれでアリかなぁと思いつつも、やっぱり衒学ダヨネ!と心の中では思っているのでこういう感想になるのかもしれないなぁと思った。